こんにちは、美容師ブロガーの渡邉 佑典です。
突然ですが、皆さん カラーリングをしていて顔まわりだけ明るく もしくは金髪になった経験ありませんか?
新規で担当させていただくお客様がこのような状態になっている方が多く、気づかない?気にしない?そんなものだと諦めている?のかなと思っています。
なぜ顔まわりだけ金髪に染まったのか?
以前染めた美容室でこめかみが金髪になりました。
たまにお客様側からも質問されることがあります。
鏡で見たときや、ふと結んだ時に目につきやすいですよね。
これには、いくつか理由が考えられます。
顔まわりは毛が細い為、明るく染まりやすい
顔まわりの毛は他の部分の髪の毛に比べ細く柔らかいと言う特徴があります。
太い<細い 硬い<柔らかい
同じようにカラー剤を塗った場合、もちろん細くて柔らかい方が カラー剤の反応は早く進むために顔まわりの部分のみ明るくなりやすくなります。
そもそも、自毛の段階で顔まわりの部分が明るい方もいらっしゃいます。
その状態でパワーの強い薬剤を塗ってしまうと思っている以上に明るくなります。
顔まわりは体温が高く薬剤が反応しやすい
カラー剤は熱に反応しています。
その為、体温が高いところと低いところでは薬剤の反応スピードは異なります。
ネープや耳周りなど下の方に位置している場所→体温は低め
頭頂部や顔まわりなど上の方に位置している場所→体温は高め
当然、頭頂部や顔まわりなどはカラー剤の反応スピードは早く、明るくなりやすくなります。
顔まわりのみが明るくならないようにするには
髪の毛を扱うプロとしてそんな状態で仕上げるわけにはいきません。
もちろん色々と気をつけながらカラーリングをしています。
1、塗り分けをする
通常、根元と毛先で薬剤を分けますが 特に顔まわりが明るい方の場合は顔まわりとその他の部分でさらに薬剤を塗り分ける事もあります。
極力パワーを弱めたものを顔まわりに使用することで顔まわりのみが明るくなった!と言うトラブルを防ぎます。
2、時間差で塗る
明るくなりやすい部分となりにくい部分を同じ時間、反応させてしまうと色の差が出やすくなります。
その為、まず明るくなりにくい部分に薬剤を塗り、一定時間が経過後に明るくなりやすい部分に薬剤を塗って、明るさのバランスをコントロールしています。
3、塗布量をコントロール
カラー剤はたっぷり塗れば反応しやすくなり、薄く塗れば反応は弱くなります。
この反応をうまく利用し場所に応じて適正量を塗ってコントロールしています。
まとめ
細かい配慮をしていると手間が増えるわけですが、その手間をかけるかかけないかで仕上がりも大きく変わります。
髪の毛を扱うプロとして仕事をしている以上、そういった手間も惜しまずに仕事していきたいですね。
ただの根元の塗り方ですが、顔まわりが金髪にならないように丁寧な仕事を心がけていきます。
ちなみに、既になってしまっている方や色ムラなどで悩まれている方の修正も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
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