カラー解説

【ヘアカラー】おしゃれ染めよりも白髪染めの方が痛むって本当!?

おはようございます 美容師ブログライターの渡邉 佑典です。

 

白髪染めを行なっている方から白髪染めに切り替えてから

 

『髪のダメージがひどくなった』

『髪が細くなった』

『髪がパサつくようになった』

 

などをよく伺いますが、実際のところ通常のカラーと白髪染めはどちらの方が髪に負担がかかるのでしょうか??

 

おしゃれ染めよりも白髪染めどちらが髪に負担になるのか??

 

薬剤におけるカラーのダメージを解説していくとズバリ負担が大きいのは『おしゃれ染め』です。

※そもそもおしゃれ染めと白髪染めは何が違うの?と言う方はこちらをどうぞ^^

【おしゃれ染めと白髪染めって何が違うの?】その疑問美容師が答えます

 

カラーの薬剤の中で考えられる一番の大きなダメージの元は『アルカリ剤』です。

このアルカリ剤の量と過酸化水素水の濃度で髪にかかる負担は変わってきます。

 

アルカリ剤=明るくするもの 過酸化水素水=アルカリ剤をサポートするもの

 

髪を明るくする薬剤ほど髪にかかる負担は大きく、暗めの薬剤ほど髪にかかる負担は小さいと言えます。

つまり、ダメージのバランスは白髪染め < おしゃれ染めと言う関係性になります。

 

白髪染めにはアルカリ剤が少ない分、色(染料)の量が多い為、明るくすることはできない反面、白髪を染められるように設定されています。

 

 

 

なぜ白髪染めは髪が痛むと感じるのか?

 

 

ではなぜ、成分的にはおしゃれ染めの方が負担は大きいのに、白髪染めを行なっている方は髪が痛むと感じているのか?

これにはいくつかの要因が考えられます。

 

・カラーを行う頻度が上がる頻度

 

白髪染めの場合、おしゃれ染めより染料濃度が濃いために一度染めると抜けにくいと言う特徴があります。

そのため、基本的にはリタッチカラー(根元染め)を定期的に繰り返すことで白髪はカバーできますが、驚くことに、毎回〜2回に1回の間隔で毛先まで染めている方もいらっしゃいます。

そうするとおしゃれ染めの時よりも染めている回数が多くなるために髪にかかる負担は大きくなります。

 

・ホームカラーの増加

 

美容室で染める間に自宅で染める方や、そもそも毎回自宅で染めている方も多くいらっしゃいます。

市販のカラー剤はダメージも大きく、どんなに気をつけていても毛先に薬剤がついてしまう為に髪への負担が大きくなってしまいます。

関連記事:【専門用語一切なし!】現役美容師が“サロンカラー”と“ホームカラー”の違いを徹底解説

 

・加齢により髪がダメージを受けやすくなる

 

年齢を重ねるごとに髪のキューティクル(盾の役割)とコルテックス(髪の栄養)が減少していきます。

そうすると薬剤がついた時に髪を守る力が低下する為、カラー剤のダメージをもろに受けてしまいます。

薬剤のパワーが弱くても髪そのものがダメージを受けやすくなっていると髪にかかる負担は大きくなってしまいます。

 

 

また、元々の髪の栄養も少なくなっている為、ハリコシが低下しボリュームが出にくくなってしまったりパサつきが出やすくなり痛んで見えやすくなったりもします。

 

白髪染めによる頭皮のダメージは大丈夫?

 

髪へのダメージは おしゃれ染め > 白髪染めですが

頭皮へのダメージは おしゃれ染め < 白髪染め

なんです。

関連記事:【髪だけじゃなく 頭皮も痛む!】白髪染めを毎月行う際の注意点

 

おしゃれ染めに比べて白髪染めは根元からべったりと塗ったり待ち時間を長めに設定したりします。

 

 

また、おしゃれ染めに比べ色も濃く作られているため、ジアミン濃度も高くなります。

関連記事:ヘアカラーでジアミンアレルギーになる可能性があるってご存知ですか?

 

白髪染めのダメージを軽減する方法

 

頭皮がダメージを受けてしまうと健康な髪が生えにくくなり、結果的に髪が傷んで見えてしまうと言う現象が起こります。

そうならない為に白髪染めを行う際はいくつかの点に気をつけなければけません。

 

1、事前処理や塗布時に気をつけること、シャンプー後の薬剤除去などをしっかりと行える美容室でカラーをすることで頭皮の負担を最小限に抑えながらカラーを行うことができます。

 

2、天然のヘナやジアミン染料を抑えたカラー剤を併用する。

お客様実例

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3、頭皮にべったりつけないように塗る

 

カラーは10年、20年長く染め続けていくのでなるべく負担はかけないように1回1回の施術を行うことが大切です。

 

まとめ

 

カラー剤自体はおしゃれ染めの方がダメージが大きいですが、白髪染めではカラーを行う頻度が高くなったり年齢的な髪の衰え、長年のカラーで頭皮環境が悪くなり、健康な髪が生えにくくなってしまっているなどの原因から髪が傷んで見えやすくなっています。

 

その為、毎回カラーを行う際のケアや自宅での髪と頭皮のケアが大切になります。

 

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