おはようございます 美容師ブログライターの渡邉 佑典です。
本日は
と言う質問にお答えしていきます。
では、なぜ美容師は自宅でのカラーを推奨せずにお店でのカラーを推奨するのでしょうか??
その理由を解説していきます。
市販のカラー剤はパワーが強い
自宅でカラーリングを行なった際、メーカーに一番多く寄せられるクレームが
『染まらない、明るくならない』
と言うものだそうです。
その為に市販のカラー剤は誰でもしっかり染められるように染まりにくい方に合わせてパワーの設定を行なっています。
染まりにくい方には適正な強さですが、染まりやすい方には過度な強さの設定になってしまいます。
また想像より明るくなりすぎてしまったと言う意見も伺います。
髪を染めるのに必要以上なパワーはダメージになってしまう為、カラーリングを行う際は一人一人に合わせて薬剤を作ることが求められます。
美容室のカラー剤は配合が自由自在
成分自体に変わりはないものの
市販のカラー剤が暗め、真ん中、明るめの3種類設定だとしたら美容室のカラー剤は13段階にも明るさが分かれます。
もちろん色味の選択肢も沢山あります。
また、根元付近のダメージが少ない部分と毛先付近のダメージが多い部分で薬剤の使い分けなどもできます。
数ある薬剤の中からお客様に合わせたカラー剤を選定していけるのは美容室でカラーを行うメリットでもあります。
技術的な問題
どんな薬剤を使っているか?成分はいいものなのか?でカラーの良し悪しを判断しがちですが、一番大切なのは、どのように染めるかと言うプロセスです。
もちろん、『どのカラー剤で染めるか』と言うのも大切ですが、大切なのは『誰が染めるか』と言うことです。
極端な話、僕ら美容師が染めれば市販のカラー剤でも綺麗に染めることはできます。
特別な理由で市販のカラー剤を持ち込んで染めている方もいらっしゃいますが、過去、染まりが悪かったり酷い状態になったことはありません。
前処理と後処理
カラーを行う前や行なった後にはダメージを過度に受けない工夫やダメージを受けてしまった髪を補修すると言う工程を設けております。
これを行うか行わないかではカラーのダメージ、色持ち、ツヤ感や手触りなどに大きく影響します。
また、頭皮も同様です。
どんなにしっかり洗い流していても髪にはカラー剤の成分が残留してしまいます。
カラー後、その場で残留成分を落としてあげないと、白髪や抜け毛の原因を引き起こし、頭皮のダメージも引き起こしてしまいます。
カラー後は髪と頭皮の両方のケアが必須になります。
まとめ
成分的な違いはないものの、やはり美容室のカラー剤は多種多様な種類で幅広い要望に応えられるようになっています。
また、一番の違いは技術的な部分と知識的な部分です。
お客様の髪の毛を見て、ここの部分は〇〇だからこうしよう、この髪質の場合は△△のように染めようなど髪質やカラー履歴などを見てその方に合わせたカラー設定を行います。
そして、それを的確に実行する技術、これがプロの仕事です。
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