お客様実例

【白髪染め実例】白髪が染まらない!?原因と対策を現役美容師が解説

こんにちは 日々、白髪でお悩みのお客様を染めております 渡邉 佑典です。

 

より、たくさんの方に発信させていただく為に、ブログ以外でも白髪laboというフェイスブックページを立ち上げて更新しております。

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白髪染めをご希望のお客様ご来店時

 

さて、話はまだ暑かった7月までさかのぼります。

お客様からカットとカラーの依頼をいただきました。

 

ご来店されてから状態を拝見させていただきお客様と共に驚いたことを鮮明に覚えております。

 

 

不自然に広範囲にわたり、刈り上げられた襟足。

 

 

跳ねてまとまりがつかない毛先。

 

どこから修正していこうか という状態でした。

 

 

カラーリング自体も近所のサロンでは染まりが悪く、ひどい時は1週間くらいで色が落ちてしまうこともあったそうです。

もちろん、リタッチでは収まらずに毎回全体を染める施術が必要になります。

 

そんな状態が嫌で、行きつけの実家の近くの美容室で毎回施術をしていたそうですが、そこまでは遠くて、、、と困っていたそうです。

そんな特に僕のブログを発見してくれてご連絡をいただけたそうです。

 

白髪が染まらない髪質があるの??

 

お客様の髪質を拝見してみると、

 

・太毛

・硬毛

・白髪率50%以上

 

というところです。

 

まず、初見で染まるなと思いました。

確かに染まりにくい髪質の分類には入りますが、正直今まで全く染まらない髪質には出会ったことはありません。

 

なぜ美容室によっては染まらないという結果が出たのか?

 

理由としてはこれだ!と断定できるものはなく、いくつかの原因が予想されます。

 

・使用していた薬剤が適正ではなかった

 

・染め方がうまくなかった

 

・時間設定のミス

 

順番に解説していきましょう。

 

使用していた薬剤が適正ではなかった

 

白髪染めにおいて、どんな薬剤を使っていくかという点はとても重要です。

仕上がりのイメージと髪質、白髪の比率によって使用する薬剤は大きく異なります。

 

今回のお客様の仕上がりのご要望は白髪はしっかり染まり、自然な自毛くらいの明るさで赤く抜けてくるのは嫌ということでした。

 

白髪染めは基本的にブラウン(赤みの色素)が強いものしかありません。

その為、既製されている薬剤ではお客様の要望は叶えられません。

 

無理に既製品の中で対応しようとすれば、おそらくアッシュブラウンなどの薬剤を使用したと考えられますが、それでは逆に白髪をカバーする赤みの色素が少なくなりすぎた為に白髪の染まりが甘くなったと考えられます。

 

通常のカラー以上に繊細な配合が求められ、一人一人に合わせて調合していく必要性があるのが白髪染めです。

僕自身もこのお客様には複数の薬剤を配合してオリジナルの配合でカラーを提供させていただきました。

 

染め方がうまくなかった

 

技術的な部分で考えると “カラー剤を塗ること” への未熟さも考えられます。

 

あくまでも予想にはなりますが、カラー剤を塗る量が少なかった場合やしっかりと塗れていなかった場合などには染まらないというケースも考えられます。

 

美容室で染めているのだからそれはないでしょ〜と思ったそこのあなた!

このような事例は意外と多いケースですよ。。。

 

時間設定のミス

 

通常、カラー剤は塗布から30分ほどの放置時間が必要になります。

この時間が短いと、しっかりとした発色が行われずに早い段階での色落ちや染まっていないなどの状態を引き起こすことがあります。

 

カラーを塗った後にラップをして、時間を置き、ラップをはずして時間を置く。

 

美容師
美容師
この一連の流れが実は重要だったりするんですね!

 

また、時間に関していえば近年増加している激安カラー専門店も問題の一つだったりしますね。

多くの激安カラー専門店の場合、クイックカラーという白髪染めを使用しています。

 

わずか10分ほどで染め上がる為、時短をし回転率を上げたいような激安カラー専門店にはもってこいな訳ですね。

 

ただし、いいことばかりではありません。

発色がめちゃくちゃ早い為、塗り始めと塗り終わりでムラになりやすい点や酸化染料の他に直接染料という色落ちの早い染料を使用している為、持ちはよくありません。

また、薬剤のパワーが強く設定されている為に長期間利用した場合、ジアミンアレルギーや頭皮を傷めやすくなります。

 

詳しくはこちらにまとめてあるので、ご覧ください。

白髪染めを安くできるカラー専門店に潜むリスクと危険

染まらない白髪の悩みを解消したお客様の現在の状況

 

あれから7ヶ月が経過し、今月もお店に足を運んでくださいました。

 

 

 

 

根元は2cmほど伸びてきましたね。

 

ここ半年間は根元を染めるリタッチカラーのみを行ってきましたが、もちろん毛先は退色は見られません。

 

 

適正な薬剤で染め続けてきた結果です。

 

もちろん今回も変わりなく薬剤を塗っていきます。

 

頭皮への事前処理として保護オイルの塗布、フェイススクリームの塗布

根元部分に染まりやすくなるようにアルギニン水の事前塗布

頭皮にべったりとつかないようにカラー剤の塗布

 

 

このくらいの白髪率のお客様でもべったりと塗らずにも染まります。

カラー塗布後はいつも地肌は見えてます。

お流しヤンプーを丁寧に行い

カラー剤の毒素を残さない為に、アルカリ除去と過酸化水素水除去

 

とこのようにただのリタッチカラーでもしっかりとしたプロセスを踏んで施術していきます。

 

美容師
美容師
どんな技術でも丁寧にやること。それが大切なんです。

 

白髪染め後の仕上がりです

 

 

 

 

白髪が目立ってしまっていた根元も、綺麗に染まってくれました^^

 

 

 

カットも7ヶ月でここまで綺麗に改善されました^^

期間はかかってしまいましたが、お客様にも喜んでいただくことができよかったです。

 

たかが白髪染めでも奥は深いものです。

 

同じように白髪が染まらずに悩んでいる方やピリピリヒリヒリしみていてどうしようもない方、ジアミンアレルギーでお悩みの方はぜひご相談ください。

お力になれると思いますよ!

 

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